2019年10月24日

日本は、今でも「ものづくり」の国と言えるか?

↑に関して、僕は大いに疑問を持っている。

日本人ならでは「ものづくり」とはどういうことだろうか。
手先は多民族よりも多少は器用な部分があったとしても、
今や機会が発達しているお蔭で、差は相当縮まっている。
例えば、中国製だからと一概に馬鹿にはできない。
格安で作れるからと、技術移転を長年してきたしっぺ返しを喰らっているかのようだ。

工業製品であれば、ファーウェイ製品のようにセキュリティ上問題があるものや、
技術的にどうしても他国では対応できない場合は除いて、
日本製でなければいけない部分は少ない。
勝負をかけるなら、価格や技術以外の面でも戦い方を考えるべきだった。

個人的には、見栄え、美観に関しては勝負できるのでは無いかと思っている。
僕の好きなギターで言うなら、日本メーカーはボディー裏の杢目まで考えて
材を選んでいるなというのが分かるが、
ギブソンやフェンダーといった老舗にはそういう感覚は無い。
内部の配線も、日本人がやると本当に綺麗だ。
多分、現場では、単にマニュアルに沿ってやっているだけなのだろう。


問題は、状況変化のスピードが速くなり、
コストと時間をかけて”最高”だと喧伝しても市場から評価されないということだ。
それらのしわ寄せは、立場の弱い作り手に押し付けられる。

以前、日本の伝統的な製法で作る製品が無くなってしまうかもしれない
というニュースを見かけたが、よく読めば「儲からない」から廃業するのだ。
義理で請け続けてきても、いつかは限界が来る。
これが日本の「ものづくり」の現状なのだ。

そんなことを全く意に介さないような書き方をするのは、
世間の状況が分かっていないのだろうな。
次の時代に伝えるべき技術、製品だと心から信じるのなら、
なぜ商売を続けられるような金額を払わないのか。

自分が優位なポジションに絶たないと、仕入れ先から利益を取る(盗る?)ビジネスはやっていけない。
それゆえ、どうしても対等な立場でビジネスをするという意識が希薄になり、結果的には作り手を蔑ろにしている。たとえそう思っていなくとも、負のループにはまり込んでしまっている。
こんな状況では、日本には「ものづくり」を尊ぶ風潮があるとは口がひん曲がっても言えない。

https://note.mu/shakunone/n/ndc14409e0894
懸命に挑み続けても、力に屈するしかないことばかりで、前に進めない。
時間も心も、お金さえも他人にコントロールされてしまっている現状。


↑は、アパレル工場についての記事であるが、
これに似たことは他の業界でもある。
産業界の奴隷制度とも言えなくない。
読んでいて、キツい。

コストが大手より安い小さい町工場でも、
利益が出ないくらいの価格水準を求められるのはよくある話。
工員を遊ばせているワケにはいかず、
断ったら次から仕事を回してもらえないから、請ける。

こんなことを続けていたら、いずれ色々な業界で下請けがいなくなるに違いない。
その時大騒ぎしても遅いんだよ>偉い人。

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posted by Joey at 21:19| Comment(0) | 転職活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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